こんにちは。今日は、なぜなぜ分析について書きたいと思います。
「なぜなぜ分析」の始まりはトヨタ自工の元副社長大野耐一さんが「1つの事柄に対して、5回の「なぜ」をぶつけてみたことはあるだろうか」という問いかけがきっかけであったと言われています。また、5回の『なぜ』を自問自答することによって、物事の因果関係や、そこに潜む本当の原因を突きとめることができるとされています。
これを最初に見たときは、「なるほど!」と思ったことを今でも鮮明に覚えています。
今日は、例を挙げながらこのなぜなぜ分析について書きたいと思います。
(例)A店舗は、売上がなかなか伸びず、悩んでいます。ここでなぜなぜ分析を利用してみます。
なぜ売上が悪いのか?
→婦人服の売上が悪い
なぜ婦人服の売上が悪いのか?
→ヤング商品は、売れるがミセス商品がなかなか売れない
なぜミセス商品が売れないのか?
→ターゲットにしているミセスの顧客が他店に流れている
なぜミセスの顧客が他店に流れるのか?
→他店商品の方が手頃な価格で商品を販売しているため
なぜ弊社はミセス商品の単価を下げないのか?
→生産システム上、これ以上単価を下げることができない
例えば、このような例があったとします。この場合、どのような選択肢がこの企業によってはベストなのでしょうか??
色々考えはあると思います。
私は、ミセス商品の展開を止め、ヤング中心の商品展開に切り替えます。
なぜなら、このままミセス商品の生産及び展開を行ったとしても、売れる可能性は極めて低いからです。
低価格のミセス商品を展開しているお店に顧客が流れているという状況を踏まえると、顧客が1番重要視しているのは価格帯だと考えられます。
よって、価格を下げることができない弊社は、ミセス商品で他社と勝負しない方が賢いでしょう。
私は、ヤング商品の展開を広げることによって周りの他社と差別化することができると考えます。
つまり、周りの店舗は、ミセス商品を中心にしているので、ヤング商品が欲しい顧客は必ず弊社に来ます。
また、ミセス商品を無くすことによってミセスの在庫高分をヤング商品に回すことができます。
よって、ヤング商品の売上高をさらに上げることが可能になり、店舗全体の商品回転率も向上するお考えられます。
このように、なぜ?なぜ?を繰り返し自問自答することによって、何かしらの打開策を見つけることができると私は思います。
今日は、なぜなぜ分析について書きました。ありがとうございました。