こんにちは。今日は、心理的偏向について書きたいと思います。
この心理的偏向は、上司が部下を評価する際によく起こる現象です。
では、心理的偏向には、どのような種類があるのでしょうか??
主に4つの心理的偏向を挙げることができます。
①中央化傾向
まず1つ目は、中央化傾向です。
中央化傾向とは、評価対象者全員の評価が似たり寄ったりになってしまう傾向のことを指します。
つまり、とても良いや、とても悪いなどの極端な評価を避けてしまうことが、この中央化傾向を引き起こすことになります。
例えば、部下3人の評価をした場合、評価項目のほとんどを普通とつけてしまうことが、あると思います。
これは、中央化傾向と言えるでしょう。
②寛大化傾向
2つ目は、寛大化傾向です。
寛大化傾向とは、評価対象者全員の評価を甘くつけてしまう傾向を示します。
つまり、本当は全然できていないのに、できているや標準的であるといった選択肢にチェックを入れてしまう場合です。
③ハロー効果
3つ目は、ハロー効果です。
ハロー効果とは、ある一つの項目の評価がその他の項目の評価に影響を与えることを示します。
例えば、何か1つの評価が物凄く高かったとします。この場合、他の項目の評価がこの高い評価につられて、比較的良い評価をつけてしまうのが、ハロー効果です。
つまり、とても良い、あるいは悪い評価の項目がある場合、その印象に引きずられ、他の項目の評価に影響が出ることがハロー効果です。
④近接誤差
4つ目は、近接誤差です。
近接誤差とは、短期間のうちにたくさんの対象者を評価した場合に、近い評価をしてしまうようか傾向を示します。
この他にも、いくつかありますが、以上の4つが、主な心理的偏向と言えます。
部下を評価する際は、これらの心理的偏向に気をつけながら、正確に評価する必要があります。
今日は、心理的偏向について書きました。
ありがとうございました。